V6はTAKE ME HEIGHRがいちばん好きだったんですが、JUMPartyのHONEY BEATが忘れられません。先日はごくせんでFeel your breezeを聞いて泣きました。
「想い出は現在(いま)を越せないよ」とV6も歌っているが、過去に縋ってしまうのが人間である。嫌いな相手にされたことを3日に1回は思い出して新鮮に嫌になっている。あまりにもわたしの人生において汚点でしかないので、もう仲良くしていた記憶を消してしまおう!と思ったのはいいが、続いたのはせいぜい1週間くらいで、様々なことにかこつけて思い出しては嫌になっている。比べるなと言われて比べないでいられたらこんなに困ってないよ。
書いたら楽になるんだろうか。未だに大学受験の傷が癒えないのである。別に東京で一人暮らしがしたかったわけではない。どうしても東京で一人暮らしがしたかったのなら、浪人してでも東京の大学に行っただろう。そこまで裕福な家ではないらしいが、どうしても行きたい国立の大学に行きたいと言ったらきっと許してもらえたのだと思う。どうしても行きたかったはずなんだけどなあ。まあいいや。とにかく、大学受験に失敗して、一番行きたかった大学には4点差で落ちて、東京で一人暮らしをすることもできなかった。東京で一人暮らしがしたかったわけではないけれど、「東京で一人暮らしをする」というのはあくまでも志望校に進学した場合の副産物であったからこそ、志望校に落ちたわたしは東京で一人暮らしをすることが叶わなかったのである。
塾でアルバイトをしていて、今年は高校3年生を担当していたので良い報告も悪い報告も聞いた。第一志望に進学するという報告も、第一志望ではないが進学できるという報告も、もう一年頑張るという報告も聞いた。季節はだんだんと春めいてきて、バイト先に向かう電車の窓から外を見たときに、ふと3年前のことを思い出した。大学に落ちて、仕方なく予備校に通いだしたとき。あの地獄のような毎日に終わりがあるだなんて到底思えなくて、とりあえず音楽を聞きながら予備校に向かっていた。終わってしまえば案外あっけないもので、もう3回目の春を迎えようとしている。物事には終わりがあるというのをその時改めて実感したので、もう一年頑張ると言った担当生徒には、「つらいと思うけど、物事には終わりがあるからね……」というよく分からない励まし方をして電話を切った。でもこれは浪人した人間にしか分からない感覚なんだろうなと思う。周りは大学生になっているのに、自分だけバカみたいな量のテキストを背負って予備校に行くのは気が滅入る。わたしはずっとA判定だったし、実際に学科さえ違っていれば合格していたから、余計にもう一年勉強しなければいけないのが嫌だった。明日に試験があれば絶対にわたしが合格するのに、と頻繁に考えていたのが懐かしい。まあ、実際には成績は上がる一方で、第一志望ではない大学の冠模試も本試も超☆余裕でパスしたのですが……。
現役の頃から大人しく今の大学を目指していれば浪人なんてしなくて済んだのにな、と年に何回か考える。もちろん、どうしても行きたい大学があったからこそ成績を伸ばすことができたわけで、そこまで行きたくない大学(正直浪人しているときもかなり最後の方まで志望度は低かった。受かったら進学するつもりではあったが、「そこに行きたい」というより「そこしかない」という感覚だった)をテキトーに目指していたところで、成績が伸びた保証はないが。ストレートで受かっていたら、あの先輩は同級生だったのだ。断じて言うが、決して嫌いなわけではない。第一志望校に合格最低点で滑り込めて、一人暮らしをしていて、後輩からも慕われていて、彼氏と上手くやれている人を前にして劣等感を抱かない方が難しいだろう。わたしは第一志望校に4点差で落ちて、一人暮らしを諦めて、他人のことが等しくうっすら嫌いで、些細なことが許せなくて恋人と別れたのだ。こんなに正反対のなのに比べるなという方が無理だろう。
先輩の家でゲームをする集いがあったらしい。わたしは誘われなかった。シンプルに影が薄くて忘れられていたのか、出不精かつ集中講義があったわたしを気遣ってくれたのかは不明だ。気を利かせた同期(当時の恋人←偉そうに書いていますがたかが半年前の話です)が連絡しようとしてくれたが、あいにく予定が入っていて行けなかったので連絡はしないでもらった。その晩、集いの写真が送られてきた。そこにわたしがいないことは別にどうでもいい。わたしがいないことはどうでもいいが、「一人暮らしの女子大学生の家」を目の当たりにしたらもうどうしようもなく悲しくて、本当に泣きそうだった。その晩は確か当時の恋人と電話をしていた気がするが、写真が送られてきてからはずっと上の空だったし、相手はそんな様子に気付くでもないし、電話を切ってからもしばらく動けなかった。翌日、意を決して半泣きでここまで書いたようなことを話したら「あんまり比べない方がいいよ」との返事である。あの、比べないでいられたら苦労していないですよ。人生、ずっとどこにも居場所がありませんけれど。図星だから忘れられないのだろうけれど、先輩と比べてしまう度に、誰かと比べてしまう度にこの一連の流れを思い出すのだろう。想い出は今を越せないらしいが、大学受験に失敗したことは、これからもずっとわたしの一番大切なところでうずくまっているのだ。大学受験に失敗していなければ、もっとうまくやれたのかもしれない。ここまで書いておいてアレだが、別に自分の人生に悔いがあるわけではない。大学受験に失敗したことは嫌だけど、浪人したときの大学選びは何も間違っていないと自信を持っ言える。長い目で見たら大成功と言っても過言ではない。それでも、行きたかった大学に行けなかったこと、東京で一人暮らしができなかったことは確かに「嫌」なのだ。わたしが手に入れられなかったすべてを持っている相手を見たらどうしたって比べてしまうし、嫌になる。
以前に先輩とカラオケに行ったとき、コレサワの「元彼女のみなさまへ」と「SSW」を歌っていた。彼氏と上手くいっている人のセットリストだ……と眩暈がした。わたしはコレサワの好きな曲は「死ぬこと以外かすり傷」と「SPARK!!」でありたい。嫌な思い出を大切なところで抱えながら、ふいに出会えた感性のあう人のことを忘れずにいたい。好きな先輩はカラオケで乃木坂46のガールズルールを歌ってくれたし、好きなアイドルは満月が大きいことを報告してくれるし、そういう小さなしあわせをかき集めて生きていきたいなと思った。おわりです。
